遺言をする意味とは？（熊本市の行政書士なら行政書士 藤野勝久 事務所）

　相続において遺言をするといゆうことを砕いた解釈で表現してみると、「被相続人（亡くなられた方）が相続人（遺産を受取られる方）へ残した財産に関するメッセージに法的拘束力を持たせることができる。」と言えるのではないでしょうか。　この遺言による法的拘束力により、相続発生時に被相続人の思いが現実のものとなる可能性が極めて高くなります。　この遺言による法的拘束力を得るために遺言を積極的に活用することが好ましい場合があります。　その遺言を活用することが好ましい場合とはどのようなことか？　以下に事例3つをご紹介します。

・相続人同士で争いが起きそうな場合。

・相続人の内一人に被相続人の生前に積極的療養看護に努めた方がおられる場合等、そ

　の特定の相続人へより多くの相続をさせたい場合。

・相続人以外の特定人へ相続させたい場合。

　「こんな事はうちに限ってありえませんよ！」、「我が家はどのように相続させるか言い聞かせているので大丈夫！」などと聞こえてきそうですが、実際に相続が発生した場合はそうでもない事が往々にしてあります。

　相続人間の人間関係について、被相続人の生前は問題なさそうなのに、相続発生を起点になぜそのような問題に発展するのかは、特定の相続人が偏った相続分を主張する場合や、法定相続による相続財産の分け方に納得がいかない場合などです。　このような場合、争いのあるまま何年も相続が行われないケースも散見されます。　よって、このような争いを避けるためにも遺言の活用をお勧め致します。